株式会社フロリスト花正

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2021年11月の言葉2021.11.02

2021年11
急に寒くなり、街路樹のケヤキや山の木々が少し色づき始めました。

キンモクセイも咲き始めましたが、いつもなら、ふくよかな香りが何処からとなく「キンモクセイここに在り」と強調するほどの匂いがするのですが、今年はなぜか遠慮気味に香りを発散させているように思うのは、私だけでしょうか?

「一人での初めての一泊旅行」。

今までは、何もかもお膳立てが出来上がりそれにのっかっての家族旅行、友達と行くにしても意見は言っても何もしなくてついて行く。
大の大人がと思われるかもしれないけれど、初めてのことは取りあえず避けて通る性質(たち)なのですが、今回は、少し私の心の持ちようが違います。
小学校からの5人の親友の1人A君が3か月ほど前に一緒に食事をしたときは、元気そうに見えたのですが、3週間ほど前に友達から電話があり、A君が肺がんでかなり悪く食事もままならないことを聞きました。
この時ばかりは大変ショックで、ほとんど仕事に明け暮れている私ですが、即刻前から何かの機会に行きたいと思っていた静岡県の大井川鉄道の沿線に出かけることにし2日間の連休を取ることにしました。

丁度、駅前に出る用事があったので、JR高槻駅構内にある「日本旅行」を訪れ寸又峡温泉にある旅館を予約してもらい、大井川鉄道の始発駅の「金谷」までのJRの切符を手配してもらいました。

今までであれば、何か仕事が入ればそれにかこつけて予定を取りやめるのですが、旅館も片道の乗車券も買ったので行かざるを得ないようにしました。

予定を立ててから仕事の合間に、昔山の仕事をしていた時に使っていたリュックサックを取り出し、雨具の用意、下着も靴下も一泊なのに三日分、着ていくものも念入りに取り揃え準備万端。なのに出発の二日前に雨が降り、気温は急降下。 着るものは総入れ替え。後戻りはできません!!

出発当日、少し早目のバスに乗り、ゆとりをもって新幹線の京都駅へ。
新幹線の浜松で降り、東海道線の「金谷駅}まで丁度お昼を過ぎたところ、大井川本線の始発駅「金谷」で2日間電車、バス乗り放題のチケットを購入しました。
「さあ!!お昼ご飯」と思ったのですが、駅の売店も閉まっている。近くの商店街もちょっと歩いてみたのですが、もともと寂れかけていたところに、コロナの影響がもろに出て、平日という事もあり、人が誰も通っていません。
大井川本線に乗り終点の「千頭」に向かって二両編成のトイレの設備もない列車が発車です。乗客は全員で12,3名ぐらいの少人数です。
 大井川は、昔「越すに越されぬ大井川」とよく何かの折に耳にしたので、そのつもりで水量が多いものと思い込んでいたのですが、広い川幅に小川が流れているような感じで、砂を採取し運ぶダンプカーが上流に進む時々に見かけるほどです。ゆっくりと走る電車、車窓をゆったりとした気持ちで楽しみながらパンフレットに出ていた「合格」という駅名に近づき興味を持って期待しカメラを用意していたのですが、「合格」に似つかわしくない無人の駅舎。
「失望!!」パンフレットの文字に踊らされました。
終点の駅五つほど手前で、猛烈の生理現象が起き駅に停まるとトイレへ一目散。
次の列車が来るまで2時間以上、バス停があるので時刻表を見ると、こちらも1時間40分待ち。

大きく後の予定が。。。。工事関係のトラックが止まり、もう一台工事をしていた人らしい乗用車が止まって話し終わられたので、淡い期待を持ちながら「タクシーなど通うりませんかねー」と話しかけ、ほかの交通手段など相談を持ちかけると、「ラッキー」にも「帰る反対方向やけど(私の目的地の千頭駅)乗せていったげる」と言ってくださいました。お礼に「ガソリン代に」と言って寸志を渡して「千頭」におかげさまで着くことができました。
今日の目的地の寸又峡行のバスが出るまでの約1時間30分の間にお昼ご飯。
上流に行くほどに、渓谷に吊り橋がかかり底深い川の色は濃いグリーン。景色を眺めていると心が和み、思い切って出てきてよかったとの思いがふつふつと湧いてきます。

 

食事もよし、お風呂もよし、無論景色も満点!! 少し体にはきつい行程ではありましたが、思い切っての一人の一泊旅行。健康で自分の足で歩ける間にもう一度と思っております。
思いついたら実行!!

2021年11月2日  西井 忠義

  

  

2021.11.02 Tue
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