株式会社フロリスト花正

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2021年9月の言葉2021.08.31

7月初旬から8月10日ごろまで猛暑日が続き、雨が降り出したと思いきや、記録的な大雨が日本のあちこちで降り続き、土砂崩れ、川の氾濫などで各地で被害が続出して心が痛みます。。

今日、バスで駅前まで出る用事があり、停留所のベンチで座りながら杖をいじくっている80歳前後の男性の手の動きを見ていると、杖とアーム状になっている部品と一体化させようと、何回か試みている様子。
よく見ていると杖の側面に2cm間隔で丸い穴が10個ぐらい空いている。 もう一つのアーム状の部品には、円径の内側に丸い穴に丁度入るくらいの突起物が出ている。杖の棒状のものは、内側と外側がスライド式になっている円形状のもので、伸縮できるようになっています。 自分に合った杖の長さに調節して、そのアーム状のものを穴のところに合わせて差し込む作業を横から見ていると、その構造よく判るのですが、その男の人は、何度か試みられています。
杖が倒れたり、アーム状のものが足元に落ちたり、バスが来る5分ほどの間、手助けをして本来の杖の形にしてあげようか?言葉だけでも掛けようか?と何回も思ったのですが結局何も行動を起こさずに終わりました。
というのは、説明をしながら手助けをして簡単に直してあげることも出来たのですが、自分の必須の携帯品、横から手助けをして簡単に直すより、自分で苦労しながら組み立てた方が次の時に役立つと判断したためです。
しかし、その判断でよかったか? 今でも迷っております。
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日経新聞の朝刊に、夏目漱石を主人公にした連載小説「ミチクサ先生」を伊集院静氏が執筆され、毎日楽しみに読ませていただいた。
夏目漱石と正岡子規との友情、そして漱石を慕って集まってくる人々との交わり。また、家族、猫、犬に至るまでの交わりにユーモア、と温もりを感じ、人との接し方や交友関係、生き方等々多くのことを語りかけてくれた。
 そして、学校に通っているときに学んだ、おぼろげの記憶をたどり、多くの作家正岡子規、谷崎純一郎、志賀直哉、内田百聞、若いころよく好んで読んだ武者小路実篤等々近代文学の流れがよくわかり、また話の中で出てくる「吾輩は猫である」「坊ちゃん」をまた読んでみたくなった。
本棚の何所かにあったような記憶をたどり、(本棚はあちらこちらに分散して置いてあるので)本棚を整理しながら「坊ちゃん」を探し出し読み始めた次第です。
2021年8月31日  西井 忠義

2021.08.31 Tue
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