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10月も20日を済むころから、急に寒くなってきました。
28日には、朝の温度も8度という、10日ほど前には考えられなかったほどの急激な温度の下がりようです。
今月のわが社の勉強会は、仏花について。
フロリスト花正での、仏様の花を作るときの こだわりは、花の後ろに入れる木(関西では下草と呼んでいるところが多いですが、チラサキ、シャシャキ、ビシャコなど所によって色々の呼び方があります) この下草ですが、仏様の花が、きれいに見えるように、収まりやすいように、ひし形に組んでその前に花を置いていきます。
最近では、この土台になる下草を自分たちで(花屋さん)上手にひし形にできない方が増えてきました。 その為、手間をかけずに出来上がった、輸入の下草の土台を購入されるところが増えてきました。 当然のことながら輸入品は、時間も掛かって市場に入ってきますので、日持ちは悪くなります。
フロリスト花正では、こだわりの一つ目は、国産の下草の枝を買って自分たちで小さくひし形にして作っています。 このことからしても長持ちします。 二つ目は、基本的には、一番上に白い花(白いものが格が一番)を使います。
三つ目には2番目3番目4番目と花を入れていくのですが、基本、一番上が良く持つもの。4番目5番目の花はカーネションやケイトなど(色目のこともありますが)を下の不へ入れていきます。一番上の菊の花の方が良く持ちます。 水を変える時に下の枯れた花から取り除いていくと、花の数は減っていきますが花の姿そのものは変わりません。
次に、一番上の花2番目3番目と一番下の花を入れるまで、えんぴつを立てたように真っ直ぐに入れていきます。
そして一番下の花は少しリンの大きめの花を入れてバランスを取ります。 また、一番下の花首が折れないようにヒバ、スギなどで前を当てて保護します。 このヒバ、スギなどを前当てにするのはもう一つ大きな意味があります。それは、ヒバ、スギは殺菌効果を持つエキスが入っていることです。 ですから日持ちも当然よくなります。
花を組む30分前には、仏さまに入れる花は、深い目の水の中へ短く折って(切るのでなく折ります)浸けます。
これだけでも、ひもちはぜんぜん違います。
今回は、これで。
2025年11月5日 西井 忠義

