株式会社フロリスト花正

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2021年5月の言葉2021.04.28

2021年4月6日読売新聞 「編集手帳」より
「大きな感動」あるいは「感動を超える感動」といった表現でもまだスケールが足りないとき、イタリアの人は「コンムオーベレ(commuovere)]というらしい◇『翻訳できない世界のことば』(前田まゆみ訳、創元社)で著者のE・Fサンダースさんは次のように説明している。「涙ぐむような物語にふれたとき、感動して、胸が熱くなる」ーと教わって辞書で調べてみたところ、やはり日本語に当てはまる語句は見つからなかった◇何も言わない方がいいとさえ思う。競泳の池江璃花子選手が、東京五輪のメドレーリレー代表に内定した◇「勝てるのはずっと先のことだと思っていた」。白血病の発症から、2年余りしかたっていない。日本選手権女子100mバタフライ決勝で、1位でゴールしたことがわかると、水の中で肩をふるわせて泣いた。その涙に感動し、胸を熱くした方は多いことだろう◇涙はしょっぱい。アンデルセンは言ったという。「涙は人間がつくる一番小さな海である」。20歳のアスリートが流した涙は、命のまぶしさでは世界の七つの海が束になってもかなわないだろう。
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日経新聞 掲載の連載小説 伊集院静著 福山小夜子挿絵 「ミチクサ先生」を楽しみに、心待ちに毎日読んでいます。 夏目金之助と正岡子規、高浜虚子、寺田虎彦、等々紙面に登場する人々との交わり、お互い尊敬し学びあい、良いところを導き出し、それぞれの人の心のぬくもり、いたわりが快く伝わり朝一番、今日も一日、明るく「やるぞ!!」というサプリメントの役目を果たし、勇気が湧いてきます。

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花屋仲間で一番親しくしていた友が、すい臓癌で亡くなり通夜と告別式に参列しました。
奥さんよりすい臓がんのことは、わたくしにも知らされてはいたのですが、白内障の手術の時期と重なり見舞いに行く時期を逸してしまいました。「こんなにも早く!!」まだ一週間ぐらいはとの思いもあり、生存中に少しの言葉でも交わせていたらとの思いが、、、、、。
何のときでもそうですが、「思った時にすぐに、行動を起こさないと」、との思いがつのるばかりでした。
告別式にも参列し、一番最後にお棺を焼却炉に入れるとき、最後の最後まで奥様が涙を流しながら、お棺をトントンと叩いて、小さな声で何かを語りかけておられるのが非常に印象に残り、わたくし自身も心の中で「見舞いに行けなかったお詫びと、店を引き継いだ従業員の相談などの時は、快く引き受けることを誓いました」
亡くなられたご主人は、さぞや愛されていたのだろうとの思いひとしおです。

思いやり。即行動!!

2021年4月27日  西井 忠義

2021.04.28 Wed
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