株式会社フロリスト花正

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2020年6月の言葉2020.06.01

今月は、「医療従事者にエールを送ろう」ということで、真っ赤なバラの花がとっても大好きで、花のことをよく御存じの、山手にある有名なお寺の和尚より、ご依頼を受けました。 和尚がよく言われるのは「わたくしは一石を投じる役目をしている」この一石でうまく波紋が広がるときと、広がらない時があると話されております。
今回は、バラの花で高槻病院の玄関に「医療従事者の方々に、エールを送ろう」というご依頼。バラの花200本を高さ1m直径70cmグレイの器3台に挿すことに決まりました。 1週間分の予定だったのですが、わたくしもすぐに賛同させていただき、なにわ花いちば、岡松ローズさんも協力します。とのお声をいただき4週間になりました。
「毎週火曜日ごとに、総入れ替え、毎日のようにメンテに入る。」というように決まりました。、和尚のおかげでとんとん拍子に話は進みました。
バラをメインに使用しているのは、和尚の注文でもありますが、見栄えがよく、花粉、アレルギー、香りなどを考慮して、一番適切と思われるので、バラの花に決めました。
ただ、和尚の好きな赤のバラは、病院では血の色を連想するので今回は使用しておりません。

花は「いやし」「やすらぎ」「免疫力」などがあるとされています。
「いやし」「やすらぎ」に関しては、東日本大震災の折、被害にあわれた方に、花を持って慰問に行かれました。その方のおっしゃるのには、一週間から10日間ほど、どなたにも一言も話をされなかった方が、花を花瓶に入れて話しかけているうちに、ポツリポツリとその時の模様とかを、話し始められたそうです。

またイタリアで「チフス」が流行したとき、花束を持っていると免疫力があるという言い伝えがあり、その時代に描かれた花束を持った絵が多く残っているそうです。

そしてハーバード大学では、花や植物を使って実験をしたそうですが、事務所や学校に植物を置くと、パソコンを打つ速度が速くなったり休みが減る効果や嫌がらせなどが減ったそうです。

国内では、国立市だったか道路脇に植物を植えると、犯罪が減ったことは世界的にも有名です。ニューヨークなどでも取り入れられて犯罪は、激減したそうです。

この様に植物の持つ良い効果は、たくさんあるので、いろいろな機会に、病院も含めいろいろな場所で使っていただけると、いいのではと思っております。、

今年より、福祉老人施設の方や知的障害の方の方々にお願いをして、文字や絵を描いていただいています。
「絵を描くこと、また作品を商品として購入していただくことで、喜びや生きがいを感じていただきたい」という思いから生まれた商品です。

最後に、上記の「医療従事者にエールを送ろう」という取り組みは、2社のテレビ局から報道されました。この事で学んだことは、肝心の依頼された和尚の輪郭すら報道されずに、「地域住民の方々の協力」で、軽く流されてしまいました。 テレビで見栄えする、バラを挿している者のみの名前が前面に出ます。
このことで、あちらこちらから、いろいろな言葉が飛び込んできます。その度ごとに、心は晴れたり、曇ったり、雨が降り、凍りつくような雪もあり・・・と
「心を込めて、一生懸命感謝をしつつ、仕事をし、沢山の方々に楽しみ喜んでいただけた」おそらく「いやし」「やすらぎ」も感じていただいたと信じて・・・

「これで良し!!」

学ぶこと多し!!

2020年6月1日   西井 忠義

 

2020.06.01 Mon
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