株式会社フロリスト花正

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2021年12月の言葉2021.11.29

朝晩は例年通りの冷え込みですが、日中はことのほか暖かく、少し動くと暑いぐらいの陽気で地球温暖化が毎日のようにニュースで取り上げられているのが、肌で感じられます。

横浜在住の従兄と電話で月に1,2回話をするのですが、このところ話をしていても同じことの繰り返しが多くなり、気になって、11月の半ばに行ってきました。
会社を退職したのち、博物館のボランティアガイドの資格を取ったり、同じ地区の公園に古民家を移築する作業に取り組んだり、それに関係する古文書を紐解いたり精力的に取り組んでいました。
古民家の移築作業が一段落すると、一年を通じて節句、七夕、炭焼き、お餅つきなどいろいろの行事に取り組んでいたようです。
80歳ごろからぼちぼち若手と交代の時期に来ているからと、回数を減らし始めたようです。当時は、自宅からその公園まで歩いて30分ぐらいかかるのですが、1週間に5日間ほどは朝から夕方まで出かけていたようです。私も、従兄の家へ遊びに行った時など一緒に行くことがあるのですが、私がついて歩くのがしんどいくらいに健脚でした。
従兄の自宅に行き、3年ほど会っていなかったのですが、顔色は良く、話はしっかりしているのですが繰り返しが多くなっていました。姿勢は前かがみになり、以前のような若々しさが無くなっているように感じられました。
話をしていると、コロナが発生し出かける回数も極端に減り、買い物、必要最小限度の病院への通院。
このことが、体力や記憶力等々の低下を招いているようです。余程自己管理を徹底していても自宅で自分でしていることは限りがあるようです。

少しでも多くたくさんの方と交流できることが、大切だと実感した次第です。

来年に向けて年末にぜひ皆さんに取り組んでいただき、若い方に伝えていただきたい昔から伝わるお正月迎えの行事を載せさせていただきます。

≪正月の縁起物について≫    
門松・しめ縄について
 お正月の飾りつけの用意は、「正月事始」といって12月13日より始める。
但し  29日は{く。苦}の日という事で避ける。
31日は{一夜飾}になるので避ける。
29日までにするか、30日が良いとされている。
  • 門松やしめ縄は、7日の七草のとき、あるいは15日でおろします、旧正月まで出しておくところもあります。
  • 風習は平安時代、約900年前より
門松
  • 向かって左に雄松、右に牝松
  • 新しい年を迎えるにあたり、天の神・地の神々たちをお迎えする拠り所として家々の門の前に松を植えることが起源です。
山地に自生する赤松、海岸に自生する黒松が代表的。共に2枚葉です。
・葉が出るときも落ちるときも2枚一緒なので「夫婦調和」の象徴とされている。
・樹脂は松明として闇を照らす。
・厳寒にも葉の色を変えず艱難に耐え固く節操を守るという高雅なたくましさがある。
・松と竹で作りますが、地方によっては常緑の楢・椿・榊などを使うこともある。
・1000年以上にもなる大木があることから、「不老長寿」を意味し、常緑であることが「聖なる木」として崇められた。
・常緑樹を使う流儀が古来の慣わしです。
・これはここに神様が降りてくるという目印、歳の神を門でお迎えする
{神のよりしろ}です。
しめ縄
・結界(けっかい)を表しており、「しめ」は禁忌の意味です。
・神社の拝殿やご神木などにかけてあるしめ縄も、相撲の土俵も同じ意味です。
・つまり、しめ縄をかけた内側は清浄な状態に保たれる事を示します。
・しめ縄は各部屋の他に玄関、台所、便所、車、自転車の前に取り付けます。
◆しめ縄には下記のようないわれのあるものを、一緒につけて飾ります。
御幣
神祭用具の1つ
白または金、銀、五色の紙を幣串に挟んだもの
神様を招き寄せるもの。
裏白しだ
共に白髪の生えるまで、末永く幸せに生きる事を願って
しだ科の隠花植物で地下茎が長くのびることから、歳を伸ばすと信じられている。
胞子でたくさん殖える事から、子孫繁栄を願って。
橙  
子孫代々続くように。
秋に実が結実したまま春を迎え、秋の緑色から黄色に変化し、実をつけたまま、年を越すことから縁起が良いとされている。
実り多い事の象徴。
ユズリ葉
代々家系を受け継ぎ譲ること。
新しい葉が出れば、古い葉は、全部落ちる。
親子草とも呼ばれる。
昆布
白く削った物を使う。
白は、高貴な色として、また長寿の意味もある。
よろこんぶ。
隅々までゆき渡るように
殺菌、浄化作用がある。
串柿 
幸せをかき集め、厄をかき取って、「嘉来」喜びが来る。
外は2個 内側は6個串に干柿をさす。
外はニコニコ、仲睦まじく。

≪掃除をして神様を招こう≫
・新しい福をつかさどる「年神様」を招き入れる。
・汚れ(穢れ)を除いて家を清浄する。
・「トイレの神様」「かまどの神様」「台所の神様」「水周りの神様」様々な神様が家を護っています。
・神様の居心地がよくなるように掃除をすれば福を授かるだけでなく、貧乏神、疫病神などの不運を寄せ付けないことに繋がります。
お正月にやってくる「年神様」とは・・・歳徳神。恵方神。
・新年に各家に訪れその年の福を授けると共に災厄から護ってくれる。
・門松は年神様が降り立つ依代(よりしろ)であり、しめ縄は年神様を迎える準備が整った
清浄な場である事を示すもの。鏡餅は年神様へのお供え物。
・正月飾りは年神様を迎えるために欠かせない物です。
玄関
・神様を出迎える大事な場所
・関わる神様・歳徳神・天照大神-日本の神様の中で最高位とされる女神
・家全体を護ってくれる神様
トイレ
・不浄とされる場所だけに、きれいに磨き上げることで、金運、結婚運、子宝などの強力な運が得られます。
・関わる神様・ハニヤスビコノカミ、ハニヤスビノメカミ
・土の神として田畑も守護する、心優しい男女の兄弟神
キッチン  
・水と火を使うキッチンには、いろいろな神様が護っています。家の中心なので、ここから
福を広げよう。
・関わる神様
三宝荒神様
・不浄を大変嫌う神様。清浄なかまどに宿る神様。
・家事を防ぎ、家庭円満をもたらす。
ミズハノメノカミ
ウカノミタマノカミ
・お稲荷様と呼ばれる穀物の神
・台所の食品や、冷蔵庫を守り家内安全、商売繁盛の神様。
恵比寿・大黒
・豊漁と豊作の神様 商売繁盛、家運隆昌のご利益がある。
お風呂・洗面所
  ・水周りはバイキンが発生しやすいだけに、清潔を保てば神様も喜び、美容、健康、仕事運がアップ
  ・関わる神様
ミズハノメノカミ
  ・代表的な水の女神
  ・泉や井戸をつかさどり、キッチン、お風呂、洗面所など水周りを守護します。
ヒノカクツチノカミ
  ・火の神様
  ・キッチン、お風呂、灯明など、家の中のあらゆる火をつかさどる。
  ・火災、盗難除けのご利益
居間
  ・家族が集い。くつろぐ部屋が気持ちよいと、神様も集まってきやすく、家族全体の運気がアップすることに。
 ・関わる神様
  ・歳徳神
  ・天照大神
  ・納戸の神
  ・押入れ、タンス、クローゼットなど衣類や食品などをしまう場所に宿ります。
  ・整えておくと、財運ガアップ
ベランダ
  ・家の中を吹き抜ける風は、神様の通り道。
  ・ベランダ、窓は、開運の重要なポイント
  ・関わる神様
シナツヒコノカミ
・風をつかさどる神
・風はよどんだ空気やホコリを家の外に出し、清浄な空間を保てくれます。
・年中青く、断崖にも根を下ろし風雪に耐えた物ほど味わい深いものになる。
・黒松は幹が黒く男性的、赤松は葉が柔らかく幹も赤いところが女性的(生物学上の雌雄性によるものではない)。
 ・松葉が対をなして向き合い、枯れ落ちても離れることがない。夫婦の和合もかくありたいものと、松葉のつき方を新年の目出度さにたとえている。
・大木になるまで1000年以上、「不老長寿」常緑であることから「聖なる木」として崇められる。
 ・若々しく、早く伸びる。急速に成長するので青春の様な生命力を持つ。柔軟性に富んで折れない。
 ・「竹を割ったような性格」というように実直で曲がったことの出来ない人のたとえ。
 ・武士は竹刀や武具として使用 商人は物差し扇子・茶筅・提灯として使用
 ・他の樹木がまだ蕾を持たないうちに春を告げる花として、春に先駆けて咲く花はふくよかな香りをただよわせる。
 ・梅の蕾は固く節操正しい。
 ・梅の種は繁殖力が強く、梅干にするとしわがよって長寿の相を表す。
万年青
 ・年中青く、葉の間より花が咲き実を付ける。
 ・子宝に恵まれると言われる。


皆さま良い年をお迎えください。

2021年11月24日  西井 忠義

2021.11.29 Mon
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