株式会社フロリスト花正

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2020年9月の言葉2020.09.01

2020年9月の言葉

何日ぶりかで、雷が鳴り本格的な夕立が降り街路樹や山の木々も緑が増したように見えます。

各地とも38℃以上の暑い日が、続きましたが一気に気温が下がり今夜は快適な夜になりそうです。

7月の下旬、園芸高校へ就職希望の生徒さんたちに、話をしてきました。

話の内容は、以下のことを話してほしいとのご依頼でした。

  • 具体的な仕事の内容
  • 必要な知識・資格・適正
  • フロリスト。花屋の現状と今後の展望
  • 求められる人材
  • 具体的な仕事の内容については、自己紹介も兼ねて,わたくしの実家は京都東山にあり、100年近く続いている花屋さんです。私の中での花屋さんは、泉涌寺や東福寺など多くのお寺さんに、花を納品させていただいております。その他にお墓詣りの花や仏様の花などが売り上げの70パーセントぐらいを占め、後の30パーセントをアレンジの籠盛りや花束を作っています。フロリストは高槻の阪急とJRの中間にアンビエンテという店を出しております。ここの店は、アレンジの花、花束、個性的なブーケ、舞台の活けこみ、法人様のつぼいけ、バックヤードでは、フラワーデザインの教室も併設しております。これが花屋さんとフロリストの違いです。 園芸店は苗もの、鉢物、園芸資材を兼ね備えて販売しておられるところ。最近これだけでは、経営が厳しいので庭の植え込みをなさっているところが多いように見受けます。また大きな建築会社ですとマンションの植栽であったり、街づくりをしながらの植栽があったりするのではないでしょうか?
  • 必要な知識・資格・適正に関しては、学校で学ばれた知識。そして各種の資格たとえばフラワーデザインの資格、色彩、アロマ、最近は多岐にわたって、いろいろの資格があります、それぞれの資格を取るに越したことはありません。しかし知識、資格を持っていても、使わなくては意味がありません。例えば、色彩であれば、生まれたての時は、尻が青いとか嘴が黄色いとかいいますが、人の一番若いころのたとえです。そして日本の四季でいうと、初春にあたります。黄色いタンポポが咲き、万作の黄色の花が木々の中では一番に咲くとされています。東から昇る太陽も黄色く輝いています。このようなことから黄色い色は、お目出度い色に使うことが多いです。たまには、カウターやテーブルのクロスを黄色にして春を演出する。少し経てば春真っ盛り、人生でいえば青春、このころには、ピンク色に変えるとか、というように、知識、資格を実際に試みるように心がけて欲しい。と話をしながら、実際に持って行ったラッピングペーパーの黄色を机の上に広げ、ピンク色に差し替えて、生徒さんたちがイメージしやすいように、広げて見せる。実際に動きを見せることで、視覚、聴覚にうったえました。このように皆さんも、就職したさきで、委縮するコトなく提案をして、皆さんといっしょに、コロナに負けない環境作りの一端を担うぐらいの気持ちで職場にのぞんでほしいものです。
  • フロリスト、花屋の現状と今後の展望は非常に厳しい現状のフロリスト、花屋さんとよく伸びているフロリスト、花屋さんがあると思います。世の流れでネットに強い企業、コロナでも関係なく人が寄ってくるスーパーの店頭で売っている小束専門店がよく伸びているように思われます。
  • 求められる人材は、石の上にも3年と、昔から伝えられているように、何事も続けることによって、上手になり面白みが出てくるもの。学校で教わったことをいかに生かすことができるかを考えられること。ができる人がいいと思います。

2020年8月31日 西井 忠義

 

2020.09.01 Tue
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